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一周忌

一周忌

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故人が亡くなった後に行う法要は、初七日(しょなぬか)、ニ七日(ふたなぬか)、三七日(みなぬか)というように、亡くなった日から数えて7日毎に100日までに法要を行います。100日以降から1年目になる際に、“年忌法要”と呼ばれる命日に行う供養があります。この供養によって、辛い悲しみも、故人との思い出を大切にする供養と共に癒されていきます。今回は、故人が亡くなって1年目の「一周忌」について詳しくまとめました。

一周忌とは

一周忌とは故人が亡くなってから、ちょうど1年後の命日に行われる法要です。この1年後の命日は(「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼ばれています。この日には、親族を始めとする故人の友人や知人、お世話になった方などを招いて法要が行われます。

会場選び
一周忌の会場はお寺だったり、葬儀場や葬儀会社が保有しているホール、自宅や公民館、市民会館などを利用可能です。

スケジュール決定
集まってくれる方のスケジュールを考えると、土日などに行われることが多いです。但し、会場やシーズンによっては混雑していて利用できないことがあるので、前倒しや後ろ倒しで行ったり、平日に行われる場合もあります。

お寺へスケジュール確認
お寺が会場の場合は良いですが、それ以外の場所でのお寺であれば、お坊さんのスケジュールもありますので早めの確認が必要です。

一周忌 のし袋

一周忌ののし袋は、僧侶に渡す「お車代」、「御膳料」で使用します。いわゆるお金を入れる袋のことです。

お車代※のし袋を使用
僧侶に移動してもらったお車代として、費用を支払います。のし袋の表には、「お車代」と黒い墨で記載します。5,000円~10,000円くらいの金額を支払います。

お膳料※のし袋を使用
僧侶が会食がされない場合は、「御膳料」をお支払いします。のし袋に「御膳料」と黒い墨で記載して、5,000円~20,000円くらいの金額を支払います。

一周忌 お供え

一周忌の法要では、故人へのお供えをする場合は、生花や果物、お菓子などを用意が必要です。ご遺族だけでなく、参列いただく人からいただく場合もあります。

一周忌 お布施

お礼・御布施※お布施はのし袋でなく白い封筒を使用します。
僧侶に一周忌の法要のお礼やお布施は、読経をしていただいた古都に対してのご供養代として支払います。白封筒の表には、縦書きで「御布施」や「御経料」という文字と、「◯◯家」と供養してもらった家の姓か、氏名を真っ黒い墨で書きます。お経料の金額相場は30,000円くらい~ですが、気持ちなので特に金額は決まっていません。

一周忌 服装

一周忌の法要でも、ご遺族や親族は喪服を着用しましょう。参列される方は、略式喪服や喪服を着用して参列しましょう。

案内状作成

故人の一周忌をお知らせする“案内状”の作成を行います。特にご友人や知人、会社関係で法要を行う場合は案内状の作成と送付は必須です。出欠の確認が必要なので、返信してもらえるハガキを用意しましょう。

案内状礼


拝啓 季節の挨拶文 ※例:残暑がまだまだ厳しい季節ですが ますますご清栄のことと存じます
◯◯(故人の名前や、母・父・戒名など)が亡くなって はや一年が経とうとしています
つきましては 左記日程におきまして法要を営むことになりました
御多忙中誠に恐縮ではございますが ご参会賜りますようご案内申し上げます  敬具

日時 平成◯◯年◯月◯日(◯曜日) 午後◯時より
場所 ◯◯葬儀場 住所 電話番号
法要後 粗宴をご用意しております

平成◯◯年◯月
送付者の 住所 電話番号 名前

お手数ですが◯月◯日までにご返信をいただきご都合をお知らせください

案内礼状はこのような文章を、黒字で往復ハガキなどに記載して送りましょう。文章のポイントは、「季節の挨拶」「誰の法要を行うのか」「法要の期日と場所」を必ず入れることです。また、句読点などは不要ですので、使用せずに作成しましょう。案内礼状を作る際に、あらかじめ文章が作られている、サンプルのテンプレートなどを使用するのもおすすめです。

料理と会場の予約

法要後に僧侶や参列してくれた皆さんと一緒に、故人のことを語りながら食事をする習慣があります。これは“お斎(おとき)”と言われます。お斎は、参列してくれた皆さんへのお礼の気持ちも込められています。

事前に参加人数の把握と、お寺さんや葬儀場などの会場で行えない場合は、別の場所の手配が必要です。お料理は会場によってですが、専門の仕出し屋さんなどに依頼するか、料理店で用意を依頼しましょう。法要のお料理を依頼する際は、法事で利用する旨を伝えれば、法要で必要な料理を用意してくれます。気を付けたいのは、おめでたい席で使用する鯛や伊勢海老などが出てこないように、きちんと法事利用の旨を伝えることです。

引き出物選び

参列者に対しての“香典返し”やお礼の意味で、法要の引き出物の用意が必要です。引き出物の予算相場は2,000円~10,000円程度が一般的で、持ち帰るので重たくないタオルやカタログギフトなど、持つのに重たくなくて実用的な物を選ばれることが多いです。引き出物の“のし”は、黒字で「志」などと書かれたものを使用し、水引には銀か白黒の結び切りを使用しましょう。

まとめ

故人の一周忌の法要には、会場の準備から僧侶の手配、案内状、お斎の用意、引き出物の用意などがあります。あらためて故人のことを偲んでいただく機会として、大切な場になります。当日や近くになって「忘れていた」ということが無いように、紙などにリストを作って準備を行っていきましょう。

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